2012年03月20日(火)放送
気になる 足の痛み「かかとが痛む 足底腱(けん)膜炎」
足底腱膜炎とは?
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足底腱膜炎は、かかとの骨から土踏まずを経由し足の指へと扇状に広がる足底腱膜に炎症が起こる病気で、足底筋膜炎と呼ばれることもあります。50~60歳代の女性に多い病気ですが、男性でも歩きすぎたり長時間立ち続けていたりすると起こることがあります。朝起きた後や、長時間座っていた後の歩き始めの1歩目に、かかとにずきんとする痛みが現れるのが特徴です。
足底腱膜は、足の裏の"縦のアーチ"を保持する役割があります。かかとは歩くときに最も強く負担のかかる場所ですが、足底腱膜とかかとの骨がくっついているところは構造的に弱くなっています。そのために、負担が大きくなるとかかとのやや内側の部分で足底腱膜に小さな亀裂ができて炎症が起こり、痛みが現れると考えられています。
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足底腱膜炎の対処法
足底腱膜炎が進行しても歩けなくなることはありませんが、歩き出しの1歩目に現れる痛みは長く続きます。痛みを改善するには、足の使い過ぎなどの生活習慣を見直すことや、ストレッチ、足底挿板を装着する、炎症を抑える作用のある薬を用いる、といった保存療法を行うことが大切です。
【生活習慣を見直す】
歩きすぎや立ちすぎを控える。ウオーキングやジョギングなど運動を始めたことが原因の場合は運動を2週間程度控える。肥満がある場合は減量に取り組む。
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いすに深く座り、足底腱膜炎があるほうの足を反対側の太ももに乗せる。片方の手でかかとを包み、反対側の手でつま先をゆっくり反らせてから10秒間静止し、元に戻す。朝昼晩に10回ずつ行う。
【足底挿板】
縦のアーチを支えることで、足底腱膜にかかる負担を減らす。かかとのやや内側に穴が開いていて、立ったり歩いたりするときに生じる痛みを軽減するものを、整形外科で処方してもらう。
【薬】
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬を使う。痛みが非常に強い場合はステロイド薬と局所麻酔薬を合わせた薬を注射し、痛みを軽減する。
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