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男性型脱毛症（AGA）は男性ホルモンが原因とされています。
男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという変換酵素の働きで、デヒドロテストステロンというホルモンに変換され、このホルモンが脱毛を引き起こします。
詳しくは男性型脱毛症（AGA）をご覧下さい。
このデヒドロテストステロンは、男性だけでなく女性の体内でも生成されるホルモンです。そもそもホルモンとは一体どういうものなのでしょう。
ホルモンとは
語源は、ギリシア語の「呼び覚ますもの」「興奮させるもの」「刺激するもの」といった意味の言葉です。
ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、 その数は70種類以上存在するとも言われています。
それぞれのホルモンには各々の標的細胞・器官があり、その働きをコントロールします。また、ホルモンは代謝の調節を行います。
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ホルモンはどこで作られるのか
体内でホルモンを分泌する場所は、内分泌腺と呼ばれています。すい臓や副腎、甲状腺と卵巣、精巣など限られた場所です。内分泌腺から分泌されたホルモンが、血管内に入って体内を巡り、目的とする器官に働きかけます。
ホルモンの分泌そのものをコントロールしているのは大脳です。大脳皮質の間脳にある視床下部いう部位がホルモンをコントロールしています。 視床下部には、脳下垂体という小さな器官があります。視床下部と脳下垂体は、連携して内分泌系全体を司っています。
ホルモンの働き
人間の身体には、病気にかからないように外敵から身を守り、体の機能を調節する3つのシステムがあります。
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- 体を動かしたり視覚や触覚などの感覚にかかわる神経系
- 体外から侵入した病原菌などの異物に対抗する免疫系
- ホルモンを作り出して全身の機能をコントロールする内分泌系
内分泌系には、環境変化や体調の変化に対応するためのメッセージを脳から全身に伝える役割があります。 メッセージを伝える物質がホルモンです。
男性ホルモンと女性ホルモン
男性ホルモン
男性ホルモンは、男性を男性特有の体つきや思考回路に発育させるホルモンです。テストステロン、アンドロステネジオン、デヒドロエピアンドロステロンの3種類の総称としてアンドロゲンと呼ばれます。
健康な男子の場合、1日におよそ7mg程度の分泌があると言われています。
男性ホルモンは闘うオスの特性を反映したもので、力強い筋肉や温度差に耐えるための体毛など、体を戦闘態勢に適した状態にする働きがあります。
神経の中枢に作用して、闘争的・攻撃的な性格を形成するのも男性ホルモンです。
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女性ホルモン
女性ホルモンは、女性特有の体つきや体のリズムを司るものです。エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）の2種類があります。
エストロゲンは排卵の準備をするホルモンで、生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まります。プロゲステロンは排卵後に分泌され、排卵を抑制するはたらきがあります。
エストロゲンとプロゲステロンは、男性型脱毛症の原因とされるデヒドロテストステロンから毛根を保護する作用があります。女性に薄毛の人が少ないのはこのためで、更年期を過ぎた女性に脱毛が目立つのは、エストロゲンの分泌が急減するからとされています。
大豆イソフラボンにエストロゲンと同じ作用が
大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと似たような作用をすることがわかっています。そのためサプリメントに多用されています。また、イソフラボンとカプサイシン（唐辛子の辛味成分）を同時に摂取すると育毛効果を期待できることがわかりました。
誰にも両方の性ホルモンがある
男性にも女性の約半分の女性ホルモンがあり、女性にも男性の約10分の1の男性ホルモンがあります。 男性型脱毛症（AGA）の犯人とされているテストステロン（男性ホルモン）は精巣で作られます。女性の場合、副腎でテストステロンが作られています。
フェロモン
ホルモンが自分自身の身体に働くのに対して、他の相手に向かって作用する物質をフェロモンといいます。
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